植物と解剖学とそしてそこに迷信を少しふりかけて...
Lyndie Dourthe (リンディ・ドロットゥ)の作品たちが命を宿す彼女のアトリエ、そこは小さな研究所のよう。
薄紙と布に印刷された彼女独特の詩的なモチーフから織りなされ、ひとつひとつ世界で唯一の作品ができあがる。
彼女は作品たちを博物学者のように、分類し、並べ替え、ラベルを付け、そして箱に注意深く保存し、それらが展示された時、彼女独特の詩的な世界が現れます。







Lyndie Dourthe
■プロフィール
1980年生まれ。フランス、ニース在住。エコール・デュペレ(L’École Duperré)にてテキスタイルデザインを勉強。2004年からアーティストととして製作活動を行っている。
■あなたのアートを表現方法のジャンルでいえばどのように説明しますか?
フランスのMaison des Artistes(アーティスト組合)にアーティストとして正式に登録されていて、わたしの作品は「彫刻」と登録されています。 でももちろん、誰もがわたしのの作品を自由に説明してもらっていいですよ。
■作品を製作する上で、あるいは仕事をする上で、最も重要なことはなんですか?
自由と、ごく少量の拘束、あとは好意かな!
■インスピレーションの源は何ですか?
夢、恐怖症、それから私を惹きつけるものと、そして時に心底怖がらせるもの。
形としては、花や植物、鳥、キノコ、解剖学、昆虫など、自然から多くのインスピレーションを得ています。作品を通じて、自然、科学、詩への橋渡しをすることができると思っているの。
■なぜ今のあなたの表現方法を選んだのですか?
わたしの母はとてもよい仕立て屋さんだったの。だから子供時代からわたしは常にテキスタイル、紙、段ボール、色、日曜大工、DIY、いろんな素材に触れていたのよ。 だから学生時代にテキスタイルデザインに目をつけて、その後も継続することになったのもとてもシンプルな流れだった。探求は無限大で、 今でも全然飽きないの!
■作品についての想い
私はひとつひとつの作品を、わたしが好きなものとわたしを怖がらせるものを混ぜ合わせた好奇心が凝縮した小さな世界のように考えているの。
ブローチのような小さなものでさえ、幸運を求めてピンで留めたり、苦手なものを避けたり、好きなものを思い出したりするためのお守りのようなもの。
■今後の活動の予定があれば教えてください。
残念ながら、コロナの影響でかなりの数のプロジェクトがキャンセルされたの。でも個人のオーダーやオンラインストアの注文は平常通り続けています。
あとはこの夏に向けて、ある陶器を売るお店から特別注文を受けたの。これは、去年にPièces Marquantesというクリエイターたちを集めたグループを作ったんだけど、そのメンバーのひとりの陶芸家であるモーリーンとのコラボレーションで、50個限定の作品を、すぐにポストカードとして送信できるような作品。フランスってあんまり素敵な観光のポストカードがないでしょ?それを少し変えたいっていう意図よ。 ポストカードをデザインしたのはこれが初めてだったんだけど、こういったユニークな要望に答えるのは本当に面白いことだと思う!

https://lyndiedourthe.blogspot.com/
Texte : Ayami Ijima